Integration Alexander Academyとは
Integration Alexander Academyは、
Integration Piano Method(IPメソッド)を、実際の演奏や指導の中で身につけていくための学びの場です。
知識を覚えるだけではなく、知る → 動く → 感じる → 試す → 選ぶ → 実践する
というプロセスを繰り返しながら、「わかる」から「できる」へ。
そして最終的には、自分で感じ、自分で考え、自分で選べることを目指します。
アカデミーでは、どう学ぶのか

1|まず「知る」

身体の構造や動き、演奏テクニック、神経や感覚の働き、
音楽の読み方などを学びます。
ただし、知識を覚えることがゴールではありません。
知ったことを、実際の演奏で使えるようにする。
そこから学びが始まります。
2|実際に動き、弾いてみる
実際に身体を動かし、ピアノを弾いてみます。
ここで講師が見るのは、単に「正しく弾けているか」ではありません。
身体の使い方に、必要のないことが起きていないか。
たとえば、
身体を固めていないか。
必要以上の動きをしていないか。
身体の構造について誤ったイメージを持っていないか。
そして、「頭の中でどう考えているから、この動きになっているのか」
まで見ていきます。

自分ではごく普通にやっているつもりでも、身体のマッピングの誤解や無意識の癖によって、結果として弾きにくい動きになっていることがあります。
そのとき、講師が直接「ここをこう動かして」「この形にして」と動きを矯正するとは限りません。
Integration Alexander Academyでは、アレクサンダー・テクニークの考え方をもとに、
本人がしている必要のないことに気づき、それをやめられるように、間接的にアプローチします。
すると、身体の使い方が変わり、それまで「できない」と思っていたことが、その場でできるようになることがあります。
そして、ここが私たちのレッスンやセミナーでとても大切にしているところです。
レッスンのゴールは、「いつか弾けるようになるための練習方法を教えること」ではありません。
まず、その場で「あ、できる」という状態まで持っていくこと。
何が邪魔をしていたのかを見つけ、それをやめることで、今この瞬間に弾ける可能性を体験してもらいます。
もちろん、その新しい使い方がその後も定着するかどうかは、本人が日常の練習の中でどれだけ気づき続けられるかにも関わります。
でも、「弾けないから、家で練習してきてください」ではなく、まずレッスンの中で弾ける状態をつくる。
それが、Integration Alexander Academyのレッスンやセミナーで起きていることです。
3|できた瞬間の「違い」を感じる
その場で弾けるようになったら、そこで終わりではありません。
大切なのは、何が変わったから、できたのかを本人が感じ取ることです。
さっきまでと、今では、
身体のどこが違うのか。
力の入り方はどう違うのか。
音はどう変わったのか。
動きやすさはどう変わったのか。
その差を丁寧に感じます。
Integration Alexander Academyでは、この「違いを感じる」ことをとても大切にしています。
なぜなら、自分の中にその感覚が残れば、次に同じことが起きたとき、「あ、今また前の使い方に戻っている」と、自分で気づけるようになるからです。
レッスンの中で起きた変化を、本人の感覚として残していく。
それが、次に自分で再現するための土台になります。
4|「何をしたらできたのか」を、自分で理解する
できたときに、「先生に直してもらったからできた」で終わらせません。
どんな手順で、何をやめたのか。
何に気づいたのか。
どんな考え方に変えたのか。
を一緒に整理します。
身体の使い方だけではなく、「こうしなければならない」「この形を保たなければならない」といった頭の中の考え方が、動きを邪魔していることもあります。
そのため、身体で起きていることと、頭の中で考えていることの両方を見ていきます。

「できた」という結果だけではなく、なぜできたのかを、自分の言葉で理解できること。
それが、その後の学びを大きく変えていきます。
5|自分ひとりでも気づけるようになる
レッスンの中でできたことを、その後もずっと同じようにできるとは限りません。
いつもの癖に戻ることもあります。
だから大切なのは、戻らないことではなく、戻ったことに自分で気づけることです。
「あ、また腕を保っている」
「今、身体を固めている」
「この音を出そうとして、必要以上に力を使っている」
と気づくことができれば、そこからまた選び直すことができます。
Integration Alexander Academyでは、先生がいなければ修正できない状態から、自分で気づき、自分で変えられる状態へ少しずつ移っていくことを目指します。
6|「正解」を覚えるのではなく、選択肢を増やす
私たちは、「この曲はこう弾く」「この場合は、この動きが正解」という一つの答えを覚えることを目標にはしていません。
人によって身体も違えば、感じ方も違います。
曲によって、必要な音も、動きも変わります。
だから、いくつもの方法を試し、その違いを感じ、その場で必要なものを選べることを大切にしています。
「こうしなければならない」ではなく、「こうすることもできる」という選択肢を増やしていく。
選択肢が増えるほど、演奏は自由になります。
7|本番や実際の指導で使ってみる
レッスンやセミナーの中でできるようになったことを、次は実際の場で使ってみます。

自分の演奏なら、本番で。
指導者なら、生徒さんとのレッスンで。
すると、練習室では見えなかったことがまた見えてきます。
本番では何が起きたのか。
生徒さんには、どのアプローチが伝わったのか。
うまくいかなかったとしたら、どこで何が起きていたのか。
それをまた学びの場に持ち帰り、試す → 気づく → 変える → また実践するという循環を続けていきます。
8|学ぶほど、「先生が必要なくなる」方向へ
Integration Alexander Academyが目指しているのは、ずっと先生に頼り続けることではありません。
むしろ、
自分で気づき、
自分で考え、
自分で試し、
自分で選べるようになること。
その力を育てることです。
もちろん、さらに深く学び、新しいアイデアを得るために人から学ぶことは続きます。
でも、「先生に答えをもらわないと何も分からない」という状態からは離れていく。
自分の身体、自分の感覚、自分の耳を使いながら、自分で音楽をつくっていける人になる。
それが、私たちが目指している学びです。